ビジネススーツの定番色のひとつ「グレー」。
なかでも、黒に近いグレーである「チャコールグレー」は、ビジネスにおける信頼感と、フォーマルな品格を兼ね備えた「万能色」と言えます。
本記事では、チャコールグレーのスーツが持つ魅力から、ビジネスや結婚式でのマナー、そして着こなし・コーディネート術までを解説します。

そもそもチャコールグレーとは、「木炭(チャコール)」のように黒に近い濃いグレーのこと。まずは、チャコールグレーのスーツが与える3つの印象を確認していきましょう。
チャコールグレーのスーツの魅力は、その重厚感が生み出す「落ち着き」と「信頼感」です。
ネイビーが「若々しさ・活動的」な印象を与えるのに対し、チャコールグレーは「落ち着き・威厳・洗練」という印象を相手に与えます。そのため、重要な商談やプレゼンテーション、管理職としての振る舞いが求められる場面で、あなたの言葉に説得力を持たせる強力な武器となります。
チャコールグレーのスーツは、一着持っているだけで、日常のビジネスシーンから、格式あるパーティー、そして結婚式のゲスト参加まで幅広く対応可能です。
明るいライトグレーはカジュアルな印象が強くなりますが、濃いチャコールグレーであればフォーマル度がグッと高まります。「黒だと堅すぎるが、明るい色だと軽すぎる」という場面に最適なスーツだと言えるでしょう。
無彩色のグレーは、あらゆる色と組み合わせることができます。
・寒色系(青・紺): クールで知的な印象
・暖色系(茶・エンジ): 温かみと洒落感のある印象
・モノトーン(黒・白): モダンで都会的な印象
手持ちのネクタイやシャツをそのまま活用できるため、朝のコーディネートで悩む時間を大幅に短縮できます。
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チャコールグレーのスーツの汎用性が高いとはいえ、TPOを間違えるとマナー違反になりかねません。ここではシーンごとの「正解」と「注意点」を整理します。
チャコールグレーのスーツは、日常業務から重要な会議まで、ビジネスのあらゆる場面で着用可能です。
たとえば、プレゼン・商談などのシチュエーションでは、 チャコールグレーのスーツに白シャツ、ネイビーのソリッドタイ(無地)を合わせることで、フォーマルさと誠実さを強調。
日常業務では、チャコールグレーのスーツに、ストライプシャツや柄物のネクタイで、コーディネートに遊び心を加えるのもいいでしょう。
一般的に、チャコールグレーのスーツはダークスーツに該当し、結婚式や披露宴にゲストとして参加する際の装いとして認められています。
結婚式や披露宴での着こなしのポイントは、Vゾーンを華やかにすることが重要です。
「白シャツ×シルバータイ」の基本スタイルはもちろん、光沢のあるポケットチーフを挿すだけで、一気にお祝いの席にふさわしい装いになります。
新卒の就職活動では黒のリクルートスーツが主流ですが、チャコールグレーもマナー違反ではありません。しかし、周囲と馴染むことを優先するなら避けたほうが無難なケースもあります。
一方、転職活動や30代以降のキャリア採用においては、チャコールグレーは非常に有力な選択肢です。先述したチャコールグレーが持つ印象も相まって「即戦力」や「落ち着きのある経験者」というポジティブな印象を与え、黒スーツの就活生と明確に差別化できます。
日本の弔事マナーにおいて、お葬式やお通夜での装いは喪服(漆黒の礼服)が基本であり、ビジネススーツであるチャコールグレーは原則としてNGと考えましょう。
ただし、「平服でお越しください」と指定されたお別れの会や、急遽お通夜に駆けつける場合に限り、濃いチャコールグレーが許容されることもあります。なお、生地は光沢のない素材を選び、黒のネクタイを合わせるなど、最大限の配慮が必要です。基本的には「礼服」を用意することをおすすめします。
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スーツの印象は、胸元のVゾーン(シャツとネクタイ)によって大きく左右されます。ここでは、チャコールグレーと好相性な鉄板の組み合わせを紹介します。

定番の組み合わせとして、チャコールグレーのスーツに、王道の「白のワイシャツ」と「ネイビー」や「ボルドー」のネクタイを合わせるスタイルがあります。
ネイビーのネクタイであれば知的で誠実な印象に、ボルドーのネクタイであれば、情熱的でありながら上品にまとまります。プレゼンなど、自分を印象付けたい場面におすすめです。

チャコールグレーのスーツに、サックスブルーのシャツとブラウン系のネクタイを組み合わせたスタイルも人気。
青と茶色の組み合わせは、「アズーロ・エ・マローネ(青と茶)」と呼ばれ、イタリアで定番のカラーコンビネーションです。
グレーの無機質な印象に、サックスブルーの爽やかさとブラウンの温かみが加わり、一気におしゃれな雰囲気に。ブラウンタイは深めの色を選ぶと、チャコールグレーの重厚感とマッチします。

スーツが無地の場合、シャツやネクタイで柄を取り入れると、メリハリがつきます。
たとえば、ロンドンストライプのシャツなら英国紳士のようなクラシカルな印象に。小紋柄やドット柄のネクタイは、上品なアクセントになります。
注意点としては、スーツ、シャツ、ネクタイの3つすべてに柄を入れるとごちゃごちゃして見えます。「スーツ・シャツ・ネクタイのうち、柄物は2つまで」に抑えるのがバランスよく見せるコツです。
「おしゃれは足元から」と言われる通り、靴の色選びでスーツ全体のフォーマル度が変わります。ここでは、チャコールグレーのスーツに合わせる革靴の色として、「ブラック」と「ダークブラウン」の印象を紹介します。
なお、スーツスタイルにおいては、靴とベルトの色を合わせるのが基本です。ブラックの革靴にはブラックのベルトを、ブラウンの革靴にはブラウンのベルトを合わせるようにしましょう。
チャコールグレーととくに相性が良く、ドレッシーに決まるのが「黒」の革靴です。
重要な商談、結婚式、フォーマルなパーティーでは、ストレートチップやプレーントゥの黒の革靴が、よりフォーマルな印象を演出します。
少しこなれた印象にしたい場合は「ダークブラウン(こげ茶)」を選びましょう。
チャコールグレーと茶色の組み合わせも、非常に人気のあるスタイルです。明るすぎる茶色だと足元だけ浮いてしまうことがあるため、スーツの濃さに負けない深みのある茶色を選ぶのがポイントです。
次は、チャコールグレーのスーツを選ぶ際に注目したいポイントを見ていきましょう。
同じチャコールグレーでも、濃淡(トーン)によってその印象が異なるため、スーツ選びの際は注目してみましょう。
具体的には、トーンが黒に近づくほどフォーマルな印象が強まり、威厳が出ます。反対に、ミディアムグレーに近いチャコールグレーは、落ち着きがありつつも、柔らかい印象になります。

TPOや相手に与えたい印象によって、選ぶべき柄も変わります。
もっとも万能に使えるのが、無地(ソリッド)。ビジネスからフォーマルまであらゆるシチュエーションで着用することができるでしょう。
シャドーストライプなどのストライプ柄は、縦のラインが強調され、スタイリッシュでスマートな印象に。ウィンドウペンなどのチェック柄は、 柔らかく親しみやすい印象に。伝統的な英国調の雰囲気を楽しめます。
チャコールグレーのスーツ選びでは、サイズ感と素材も重要です。
体に合っていない大きめのサイズ(オーバーサイズ)だと、途端に野暮ったく見えてしまいます。肩幅、袖丈、パンツの裾丈をジャストサイズに合わせることで、モダンで洗練されたシルエットになります。
また、ウール100%など自然な光沢感のある上質な素材を選ぶと、チャコールグレーのスーツで陥りがちな「地味さ」を払拭し、高級感を演出できます。
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今回は、チャコールグレーのスーツの魅力や着用マナー、着こなしのポイントについて紹介しました。
スーツ・紳士服のはるやまでは、チャコールグレーのスーツをはじめ、ビジネスやフォーマルシーン、パーティーなどで活躍してくれるスーツを種類豊富に取り扱っています。スーツをお探しの方は、ぜひ一度はるやま公式オンラインストアをチェックしてみてください。
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1974年の設立以来培ってきた圧倒的な流通経路を駆使し、大量仕入れや国内外の生地メーカー様との共同開発などで素材の低コスト化に成功しました。
また実用的な機能性を生み出す仕立て、ディテールにまで気を配ったデザインを徹底的に追求し、高品質・低価格を実現しています
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