結婚式にゲストとして招待された際、迷ってしまいがちなのがスーツの着こなしです。
せっかく結婚式に参列するのであれば、ビジネスシーンとは異なるスーツの着こなしを楽しみたいと考える方も多いのではないでしょうか。
そのような際におすすめなのが、ポケットチーフです。
本記事では、結婚式のスーツスタイルに華やかさをプラスしてくれるポケットチーフの基礎知識や選び方、折り方について解説します。
ポケットチーフ(ポケットハンカチーフ)とは、スーツなどのジャケットの胸ポケットに挿す布のことで、単に「チーフ」と呼ぶこともあります。ちなみに、英語では「pocket square(ポケットスクエア)」と言います。
まずは基礎知識として、ポケットチーフを挿す意味や起源、ハンカチとの違いを確認していきましょう。
ポケットチーフを胸ポケットに挿すだけで華やかな雰囲気を演出することができ、結婚式の装いとしても定番となっています。
ポケットチーフの色柄や素材、挿し方(折り方)によって個性を出したり、コーディネートにアクセントを加えたりすることが可能です。また、胸元に立体感が生まれ、視線が引き上げられるためスタイルアップの効果も期待できます。
ポケットチーフとよく似たアイテムにハンカチ(ハンカチーフ)がありますが、その起源は同じだと考えられています。
ポケットチーフとハンカチの違いをあえて挙げるとするならば、その用途だと言えます。ポケットチーフは主に装飾としての役割が強く、素材にはシルクやリネンなどが用いられます。一方、ハンカチは口元や手を拭ったりといった実用的な用途がメインであり、素材には吸水性に優れたコットンが用いられることが多いです。
じつは、ポケットチーフの起源には諸説存在します。
男性の衣服に初めて胸ポケットが施されたのは、19世紀半ばに登場したチェスターフィールドコートだと言われていますが、当時は胸ポケットに手袋を挿すのが一般的な用法でした。その後、1920年代になるとスーツのジャケットにも胸ポケットが施されるように。
そこから、紳士たちの間で実用的なハンカチを胸ポケットに入れる習慣が徐々に浸透していったのが、ポケットチーフの起源だと考えられています。
このほか、中国の農夫が日よけとして使っていた麻布を15世紀ごろにフランスの船乗りが故郷に持ち帰り、エポレット(肩飾り)や左袖上に挿すアクセサリーとして使用するようになったという説も存在します。
ひと口にポケットチーフといっても、色合いやデザイン、素材によって印象が異なります。次は、結婚式におけるポケットチーフの選び方をご紹介します。
結婚式・披露宴では、白やシルバーのポケットチーフが定番アイテムとなっています。
とくに親族や主賓といった立場で結婚式に参列する場合、白やシルバー系のポケットチーフが適しています。また、柄については無地が定番ですが、ストライプやドット柄なども人気があります。フォーマルさが求められる結婚式では、ポケットチーフの柄も控えめなものを選ぶようにしましょう。
結婚式の二次会や、カジュアルウェディングと呼ばれるような披露宴・パーティーであれば、ポケットチーフの色柄でオシャレを楽しむのもよいでしょう。
スーツやネクタイと同系色のポケットチーフで統一感を出したり、反対にポケットチーフを差し色として取り入れるのもおすすめ。柄に関しては、定番の無地やストライプ、ドットなどのほか、チェックやペイズリーなどカジュアル感がある柄で個性を演出するのも良いでしょう。
ポケットチーフ選びでは、素材にもこだわってみることをおすすめします。
たとえばシルク(絹)のポケットチーフは、艶のある光沢感が特徴で、胸ポケットに挿すことでエレガントな印象になります。リネン(麻)のポケットチーフは、光沢感がないため落ち着いた印象で、フォーマルにもビジネスにも使いやすいのがメリットです。生地にハリがあるため、後述するスリーピークスなどの折り方でも形状を保ちやすいというメリットがあります。
コットン(綿)は柔らかな印象が特徴で、シルクやリネンに比べるとカジュアル感が強いため、カジュアルな結婚パーティーや二次会におすすめです。
結婚式におすすめ!
ポケットチーフは、折り方や胸ポケットへの入れ方によって異なる雰囲気を演出することができます。次は、結婚式のスーツスタイルにおすすめのポケットチーフの折り方をご紹介します。
スクエアは、ポケットチーフのオーソドックスな折り方のひとつ。別名、TVフォールドとも呼ばれますが、これは多くのテレビキャスターがこの折り方を好んでいたことが由来と言われています。
シンプルな見た目なので、結婚式を含むあらゆるシチュエーションに対応することができ、さりげなく控えめなオシャレを好む方におすすめです。
【スクエアの折り方(たたみ方)】
1.チーフを縦・横の順に折る
2.胸ポケットの幅に合わせてチーフを三つ折りにする
3.胸ポケットの深さに合わせてチーフの下部を折りこむ
スリーピークスは、ポケットから三つ角が出る折り方です。
ポケットチーフの折り方のなかでもフォーマルだとされており、格式高い結婚式や、親族や主賓として結婚式に参列する際などにおすすめです。
【スリーピークスの折り方(たたみ方)】
1.三角に折ったチーフを、先端を少しずらしながら半分に折る
2.先端をずらしながら、もう一度半分に折る
3.胸ポケットの幅と深さに合うように、横と下部を折りこむ
トライアングルは、ポケットから三角の部分が出る折り方です。
比較的シンプルな見た目なので、結婚式はもちろんビジネスシーンなどにもおすすめです。
【トライアングルの折り方(たたみ方)】
1.チーフを縦・横の順に折る
2.チーフを斜めに置きなおして、胸ポケットの幅に合うよう両端を折る
3.胸ポケットの深さに合うよう、チーフの下部を折りこむ
パフスタイルは、チーフに折り目を付けない挿し方で、ふんわりと柔らかな印象が特徴。
スリーピークスやスクエアほど堅すぎない印象なので、カジュアルな雰囲気のウェディングにおすすめです。
【パフの折り方(たたみ方)】
1.チーフの中心をつまんで持ち上げる
2.胸ポケットの深さに合わせて、下部を折り返す
クラッシュは、パフスタイルよりもさらにカジュアルな印象の挿し方です。
カジュアルなウェディングや二次会パーティーなどで人目を惹くスタイルだと言えます。
【クラッシュの折り方(たたみ方)】
1.チーフの中心をつまんで持ち上げる
2.チーフの縁(ふち)がある方を上向きにして、胸ポケットの深さに合わせて折り返す
結婚式におすすめ!
ポケットチーフは、ジャケットの胸ポケットに挿すだけでコーディネートの印象を華やかにしてくれる便利なアイテム。単調になりがちな結婚式のスーツスタイルのアクセントとして活躍してくれるでしょう。
スーツ・紳士服のはるやまでは、結婚式にぴったりなスーツやシャツはもちろん、ポケットチーフをはじめとしたアイテム・装飾品も豊富に取り扱っています。
結婚式に着ていくスーツやアイテムをお探しの方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
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